文化講座報告

古文書講座
 講師 安田真紀子先生
第1回令和5年6月24日

古文書にチャレンジ『古文書で読み解く飛鳥』

「くずし字の読み方を基礎から学びます」をモットーに、第1回講座が実施されました。参加者は21名で初回から熱心に取り組まれていました。文化講座として8年目を迎えています。講師は安田真紀子先生(奈良からくりおもちゃ館館長・奈良大学講師)です。先生からは”読みとるのはなかなか難しいので、わからない所があってもあきらめないで、その箇所を空けてわかる文字だけで読み進めばよい”とアドバイスをいただきました。
今年度は『西国三十三所名所図会』を教材としています。特に「飛鳥」のことが記されている箇所から学習を進めています。
『西国三十三所名所図会』は、1853年出版された西国にある観音巡礼を巡る旅のガイド書で、行く道中の名所の伝承、遺跡も収録して単なる名所図会で終わっていません。
今回の飛鳥にかかわる部分は、具体的には談山神社から明日香へ下りてくる気都和気神社から始まりました。ここから明日香を一通り巡り、石舞台や「くすりや」などおなじみの場所が出てきます。次回は石舞台古墳の箇所からです。
私たちが日常に接している名所、史跡を江戸時代の人の目で飛鳥の姿がどう映っているかを読み解きます。
興味のある方は、どしどし参加してください。2回目は8月26日(土)、3回目は11月25日(土)です。いずれも13時30分から、場所は中央公民館です。文化財課へお申し込みください。