『善信尼物語』ブックレット発刊

 

ブックレットの二冊目になる「善信尼物語」を四月に発刊しました。この冊子は橿原市在住の野田俶子さんが水彩画で丹精に描いた手作り紙芝居を基に編集されています。
ブックレットにするにあたり、小学校の中・高学年の児童にもわかりやすいことばを使用しています。
ただ善信尼はあまり知られていないのが現状で、むしろ初めて名前を耳にする人も多いと思います。小・中学校の教科書でも取り上げられることもありません。
善信尼は、飛鳥時代の日本で最初に出家した女性の僧(尼僧)です。明日香村阪田に住んでいた渡来人、司馬達人(飛鳥大仏を作った止利仏師の祖父にあたる)の娘で、十一歳という年齢でさまざまな身にかかる迫害にも負けずに僧になるために努力をします。そして、十五歳で正式な受戒(仏教信者が守るべき規範を得る)を望み朝鮮に渡り、帰国後日本における仏教の普及に大きな功績を残しました。
この善信尼が日本の歴史を動かすのに大きく貢献したことを思うと、このブックレットを多くの人に知ってもらいたいと思います。
そのため、村内幼稚園・保育園・小・中学生や教職員、村役場職員の皆さん、飛鳥保存財団、関係する飛鳥寺や豊浦寺に配布させていただく予定です。
なお、ストーリーの監修は、前作の「乙巳の変」と同じく奈良大学の相原嘉之准教授にお世話になりました。また装丁については、烏頭尾忠子先生の手を煩わせました。