10月号

秋空が気持ちよく澄み渡る好季節となりました。
もう少しすれば、明日香村でも稲刈りの光景があちこちで見られるようになるでしょう。
イベントにスポーツに、食欲の秋と言いたいところですがコロナ禍のため中止や縮小等、余儀なくされることになりそうです。
一日も早く元の生活が取り戻せることを願うばかりです。
秋冷日増しに厳しくなりますが、お健やかにお過ごしくださいますように。

今年の夏期講座は、書道、絵手紙、切り絵、懐かしの歌が開催され、残念ながら、日本画と焼き物鑑賞は中止になりましたが実施された講座で『切り絵』について紹介したいと思います。

「切り絵のやり方」

参加者は初心者に近い人ばかりですので講師の先生の用意してくれた何種類かの図案(白黒)から好きなものを選びます。
図案は婦人、仏像、ふくろう、魚などいろいろです。
それを黒のケント紙の上に乗せ、テープなどで固定して図案の白い部分を専用のカッターで切り抜きます。
次は白いケント紙の上に乗せ、スプレー糊で接着します。
この時切り抜いた部分に下から色紙や和紙などを重ねて表現することもでき、それぞれの個性が発揮される作品になります。
ネームを付けて完成です。
上級者になれば、写真やポスターなどから自分で図案を作ります。
是非、次年度の講座で参加してください。お待ちしてます。

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受講生作品

次に文化講座の『古文書で読み解く飛鳥』についての紹介です。

〇「古文書を読む」の活動の様子
古文書を基礎からしっかり学びたいという声から始まり5年が経過しました。
講師は安田真紀子先生(奈良からくりおもちゃ館館長・奈良大学講師)で初心者にもわかりやすく丁寧に解説してくださいます。
教材は「大和名所図会」の原本の写しを使います。
さし絵や逸話が当時の姿で描かれています。
江戸時代の文書は句読点がなくどこまでが一文字なのかもわかりにくく漢字のくずしも書き手の書きやすいように書いているためよく似ている字がいくつもあります。
“江戸時代の多くの庶民は楷書体を知らないので楷書体をくずしているのではありません。ところが私たちは楷書体に慣れているのでまず楷書体を念頭に浮かべるのでかえって解釈に苦しでしまいます”と話されています。
また先生は“習うより慣れることです”と話されます。
来年度も引き続き「大和名所図会」を使い、東光山龍蓋寺(岡寺)の所から始まります。是非参加してください。

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来年度の日程は未定ですが決定しましたら、申し込みなどの詳細を文書やこのブログでもお知らせします。

2021年9月28日