12月号

稲刈りの後の稲株から出ている新芽が美しく、稲の生命力に感動するこの頃です。
季節の巡りは早くもう師走を迎えるころとなりました。
毎年のように開いていた忘年会も自粛ばかりであったのはいつのことなのかと考えるほどです。
コロナは感染者数も減りましたが、また第六波が来るとか変異株のニュースが流れたりします。
これからはインフルエンザにも気を付けないといけません。
朝夕冷え込みますので、みなさまも体調管理には充分お気をつけてお過ごしくださいますように。

◇先月ご紹介しました文化講座の歴史探訪をすこし詳しくご紹介します。

 飛鳥時代の宮殿の痕跡が本当に今でも残っている?

およそ1350年前の痕跡がたどれるだろうか、誰しも疑問に思うことですが土地の歴史をたどる手立ての一つに小字名があります。有名な例では、漏刻として注目を集めた水落遺跡がありますが、その存在する場所の小字名が「水落」です。
また川原寺周辺にはかつて川原寺が火災にあったことを示すかのように「ヤケモン」という小字名が存在します。
今回フィールドワークを実施する場所の一つに嶋の宮があります。
蘇我馬子の邸宅があり、その庭に大きな池を開き嶋を築いたと言われています。
その池のあった所が「池田」で広い範囲にわたって存在します。
スケールの大きさに驚くと思います。
後飛鳥岡本宮や飛鳥浄御原宮では宮殿を囲んでいた築地塀に沿ってあった、雨水などを流す排水溝跡を実際に歩きます。
実際に大きさ距離などを体感して、いにしえの人々も歩いたであろうことを想像してみるときっとわくわくすることと思います。

第一回 1月30日(日)嶋の宮 東橘遺跡      集合13:00 岡役場駐車場
第二回 2月12日(土)
2月20日(日)後飛鳥岡本宮や飛鳥浄御原宮 集合13:00 岡役場駐車場
なお、第二回日程は変更になりましたので、ご注意下さい。
第三回 3月20日(日)真弓周辺の古墳       集合13:00 中央公民館前

参加申し込みは1月21日までに教育委員会文化財課(0744-54-5600)まで 

1635292389914
島の庄周辺

 

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第一、二回集合場所図

◇篆刻講座について

夏期講座で予定の篆刻講座がコロナ感染予防のためやむなく中止としましたが皆さんのご要望もあり、急遽11月2日と11月27日の二回に分けて実施しました。
今回は夏期講座に申込をされた方が対象でしたが、30名近い希望者だったため二回に分けることになりました。
講師は西伶印社名誉社員、日本篆刻家協会副理事長 喜多芳邑先生。
県立高校退職後は大学、高校の非常勤講師をされています。
先生のご指導の下、皆さん一生懸命に彫られて約一時間半くらいで作品が完成していきました。
できた作品は、来年2月に開催される明日香村文化祭美術展で紹介します。
皆さんの作品が、書、絵画などに押印され活用されることを願います。

CIMG0296
講座の様子

2021.11.28

1 返信
  1. 境山正甫
    境山正甫 says:

    大字の「小字」が歴史と繋がっているのは凄いですね。「繋」を読み返して「小字」を再度見直し体物です。お気づきの方は投稿して下さい。

    返信

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